「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

働き方の変化で生まれた特需。マイホームを「稼ぎ口」に変えようPhoto: Adobe Stock

働き方が変わり、自宅を貸す選択が生まれた

 社会人は、1日も早く大家業を経験すべきです。なぜなら、「衣・食・住」の「住」にかかわる住宅費こそが、人生最大の支出だからです(税金等を除く)。大家業を経験した人だけが、賃貸人と賃借人の両方の立場を理解でき、住宅費を適切にコントロールする術を身につけられるのです。

 人生一度は、不動産オーナーを夢見たことがあると思います。しかし、「土地持ちでなければ大家になれない」「資産家でなければ不動産は買えない」「多額の借金を背負うので危険だ」という誤解があります。しかし、いまやサラリーマン大家が主流なのです。

 それどころか、大家になるために、新たに不動産を買う必要はありません。持ち家がある人なら、ライフスタイルを現状に合わせるだけで大家になれるからです。あなたの足許で「眠れる自宅」を叩き起こせば、「稼げる自宅」に早変わりするのです。

 テレワークが定着したせいか、都心離れが常態化しました。テレワークによって、不要不急の仕事があぶり出されたので、ワークスタイルは元には戻らないでしょう。

 これと同時に、私たちのライフスタイルも大きく様変わり。住む家もそれに合わせて住み替えたほうが暮らしやすいに決まっています。体型が変わったら着る服を変えますが、それと一緒です。

 そこで、持ち家に住んでいる人は、自宅を賃貸に出す「自宅賃し」の大家業を始めてはいかがでしょうか。自分たちは、今のライフスタイルにあう賃貸物件に引っ越して、「自宅賃し」の収入から家賃を支払うのです。

 その際、住宅ローンの残債がある場合には、銀行から事前に了解を得てください。銀行には、「転居して空き家になるので一時的に貸しますが、いずれ戻ります」と伝えれば、「返済しろ!」とまでは言われません。

 都内の3LDK(延床100㎡)の戸建てをモデルケースとして見ていきましょう。近隣相場は30万円/月で、これを賃貸に出せば年間360万円の副収入が手に入ります。

 それと同時に、今のライフスタイルにあった近郊の20万円/月の家を借りれば、家賃は240万円/年ですから、120万円ほどお釣りがきます。たったこれだけで、あなたは立派な大家さんになれるのです。本業と合わせて、「稼ぎ口」が2つになるということ。稼ぎ口を2つにする生き方を、「稼ぎ口二刀流」と言います。

 ここで気になるのが、収入増に伴う税金の問題と、副業禁止規定との兼ね合いですが、ご心配にはおよびません。