メンタルの強い人は過去の自分と比較する

 対して、メンタルを保てる人は自分と他人を比較することはしません。その代わりに「自分の成長度」という指標を持っているのです。

 たとえば、営業に行ったとしてうまく契約が取れなかったときも、「他の社員」と比べるのではなく、過去の自分と比べてなにができるようになったのかを考えます。「スムーズに商品・サービスのプレゼンができた」「お互いの妥協点を探ることができた」など、過去の自分ができなかったことを今はクリアできているのかと、成長度合いにフォーカスを当てるのです。

 そうすることで、余計なことを考えずに仕事に専念できるうえ、次回はどんなことに取り組んでいきたいかも明確になります。

 つまり、仕事でメンタルを崩してしまう人は雑念が多いのに対し、メンタルが強い人は自分に意識が向いているのです。

 ほんの些細な差ですが、その効果は非常に大きいです。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。