Photo:JIJI
半世紀でモーター世界大手へ駆け上がり、売上高2兆円超のグローバル企業に成長したニデックがいま、稼ぐ力以上に「統治の信頼性」を問われている。不適切会計疑惑を受けて創業者・永守重信氏は昨年12月に経営の第一線を退き、今年1月には内部管理体制の是正を目的とした「改善計画・状況報告書」を東京証券取引所に提出した。そんな混乱のさなかにある同社における世代間の「年収格差」はどうなっているのか。特集『5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」氷河期、バブル…どの世代が損をした?』(全39回)の#5では、過去20年間の推移を10年刻みにして、ニデックの5世代別の平均年収と主要100社内のランクを独自試算した。その結果、若手世代が「勝ち組」だったことが判明。一方で、割を食った「負け組世代」は?(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
「過度な株価至上主義」との決別
改善計画で進む「脱・永守経営」の行方
不適切会計疑惑に揺れるニデックは2026年1月、内部管理体制の是正を目的とした「改善計画・状況報告書」を東京証券取引所に提出した。報告書は、社内に設置した「ニデック再生委員会」が、取締役や執行役員らへのヒアリングなどを基に取りまとめた“自主点検”の総括であり、創業以来のガバナンスのゆがみを自ら検証し、再発防止策を示せるかが問われる重要な局面にある。
報告書は不適切会計疑惑の原因として「過度な株価至上主義」や、トップダウンでの利益目標設定、1日に数回の進捗会議や名指しでの叱責など、過度なマイクロマネジメントを挙げた。達成プレッシャーが各階層へ連鎖する構造に踏み込んだ。永守重信氏が築き上げ、急成長の原動力となった強烈な企業風土を「どこまでつくり直せるか」が、足元の最大テーマだ。
そんな混乱のさなかにあるニデックの中で、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、過去20年間を10年刻みにして、ニデックの「5世代の年収」と「主要100社内の年収ランク」の推移を独自に試算した。
対象としたのは、2000年代から現在までの、20~50代の現役世代から、60代と70代のOB世代まで。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収序列は高かったのか」。これらを徹底検証し、47項目のデータとして残酷なまでの格差をあぶり出した。
試算の結果、ニデックは若手世代が「勝ち組」だったことが判明したが、その一方、割を食った負け組世代はどこなのか。次ページで確認しよう。







