調子のムラをなくす方法

 対して、調子のムラがない人は気分と行動が噛み合わないということはありません。それは常に高い意識を保っているというわけではなく、自分のスイッチを知っているということです。

 たとえば、私のいるお笑いの世界でもそうですが、私服のときには少しおっとりした性格の人でもスーツを着た途端にスイッチが入る人がいたり、ネタを書くときに必ず飲む飲み物が決まっている人がいますが、こういった人はルーティンを行うことで、気分を切り替え、自然と行動に移るようにしているのです。

 多くの場合、気分が乗らないというのは仕事にとって大きな障壁ですし、気分を上げるのに時間がかかるものです。特にやりたくないことをするときに気分は上がりづらいでしょう。

 ですから、こういったルーティンを経由することで、ピッタリと歯車を合わせ、いきなりエンジン全開とはいかずともスムーズに仕事に入っていけるのです。仕事をはじめる前に「自分な好きな飲み物を飲む」「好きな音楽を聴く」「深呼吸をする」など、好きなことや簡単なことでいいので、試してみてください。

 非常に簡単なことですが、その差は非常に大きいです。「調子が乗れば強い」というのは裏を返せば調子の上げ方さえわかれば無敵ということです。自分なりのルーティンをつくって調子の波を減らしていただけると幸いです。