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英会話が上達するのに必要なのは、「イメージと英語が直結する」ことであり、そこには「英語で考える」余地はない。では、どうしたらイメージ直結で話せるようになるのか? 具体的な訓練法をたっぷり紹介する。(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)

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イメージ直結で英語を話せるようになるには

 記事の前編『英会話がいつまでも上手にならない人がハマる「英語で考えろ」の大誤解』では、「英語を話せるようになるには英語で考えることだ」というアドバイスの危険性を解説した。私たちはイメージを起点にして言葉を発している。日本人が母国語で話すときも、決して「日本語で考えて」いるわけではない。英語ネイティブも、「英語で考える」ステップを踏んで話しているわけではない。

 例えば、英語が多少苦手な人でも、“I have a book.”といった簡単な文なら、わざわざ日本語に訳さなくても瞬時に意味が分かるはずだ。

 あるいは、「私も同じ本を持っています」を英語で言うときに、わざわざ頭の中で考えなくても、 “I have that book, too.”という英語が口から出てくるのではないだろうか。

 このように日本語を介さず(考えず)にイメージと英語が直結する「範囲を拡げていく」ことで、「イメージ→口から英語がすらすら出る」という状態、つまりスムーズな英会話ができるようになる。

 具体的には次のような学習と訓練がおススメだ。