Photo:cagkansayin/gettyimages
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社会人になったばかりの新卒にベンチャーキャピタリストが務まるのか?──これは、スタートアップ関係者を中心にして、SNS上でたびたび話題になるテーマの1つだ。

ベンチャーキャピタル(VC)はスタートアップへ資金を提供する投資事業。金融に関する深い知識と経験値が必要なイメージも強いことから「新卒VC」を揶揄する声は少なくない。

これに対して「新卒が活躍できないとは限らない」と話すのが、独立系VCグロービス・キャピタル・パートナーズのジェネラルパートナー(GP:General Partner)の高宮慎一氏だ。前編ではVCのビジネスモデルについて語ってくれた高宮氏に、新卒VCの是非やVCのキャリアパスについて聞いた(前後編の後編。前編はこちら)。

“VC”と一口に言っても、フィットする人材は「モデル」次第

──そもそも「新卒VC」が揶揄される理由はどこにあるとお考えですか。

コーポレートファイナンスや投資先支援の際、経営や事業に深い知識を求められるイメージがあるため、「(業務経験がない)新卒には無理な仕事ではないか」と考える人が多いのでしょう。ですが、VCと一口に言っても、各ファームの「モデル」はさまざまです。