いよいよ新NISAが導入されたが、何か投資をしたいのに最初の一歩が踏み出せないという人も多いだろう。そんな人たちに話題なのが、「金銭的自立を目指す全ての人が読むべき」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている全米ベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』だ。本稿では、本書の内容を一部抜粋・編集しながら、投資について考えてみよう。

早く投資した人だけが手に入れられるものPhoto: Adobe Stock

なぜ「待つ」べきではないのか

 1930~2020年のダウ平均株価の取引日をランダムに選んだ場合、その取引日以降にダウ平均株価がその価格より下落して取引を終える可能性は95%以上ある。

 つまり、買った株がそれ以降一度も下がらず、お買い得の投資ができる日は、20取引日に1回(月に1回)あることになる。残り19取引日は、将来のどこかの時点で購入者を後悔させるものになる。

 価格が下がるのを待つのが正しいと感じるのはこのためだ。
 この感覚は95%正しい。

 実際、1930年以来、ダウを購入してから安値になる期間の中央値はわずか2取引日。ただし平均だと31取引日(1.5か月)になる。

 だが本当の問題は、購入日以降、株価が下がらない場合があり、かつそのような状況がめったに訪れないことだ。

最適なマーケットタイミングとは?

 たとえば、2009年3月9日のダウ平均株価は6547ドル。

 これが世界金融危機での底値だった。

 その前にダウが最後に6547ドルで閉じたのはいつだろう?

 1997年4月14日。実に12年前のことだ。

 つまり、1997年4月15日にダウを買った場合、価格が下がるまでに12年も待つ必要があったことになる。
 さすがにここまで忍耐強く待つのは、どんな投資家にも無理な話だ。

 時期を見計らって株を購入する「マーケットタイミング」と呼ばれる投資戦略が理論上魅力的でも、実際、難しいのはこのためである。

 ゆえに、できるだけ早く投資をすることが最適なマーケットタイミングになる。

 これは単なる私見ではない。
 様々な投資資産を長期間にわたって分析したデータによって裏づけられている

(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の一部を抜粋・編集して構成したものです)