歴史的なインフレ高進を経て、米国人は現在、この3年間目にしてこなかったものを目にし始めている。デフレだ。実際には、デフレ(物価の下落)は家電や家具、中古車などの商品におおむね限られている。大半のモノやサービスの価格が継続的に下落する、経済全般にわたるデフレは起こりそうにない。しかしエコノミストたちは、モノの価格が一段と下落する公算が大きく、それによりインフレ率が米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%の水準まで下がりやすくなるとみている。恐らく来年下半期にも2%に戻るだろうという。耐久財と呼ばれる使用期間の長い製品の価格は、前年同月比で5カ月連続下落している。米商務省が11月30日に発表した統計によると、10月は2022年9月のピークから2.6%の下落となった。
モノのデフレ復活、米インフレ目標の達成早まるか
耐久財価格は5カ月連続で下落
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