電気自動車(EV)を初めて購入した人たちは、予想外の欠点に気づき始めている。事故後の修理費が高額になりがちだということだ。米サンフランシスコ在住のスコット・マクフィゲンさん(51)は昨夏、自家用車の米新興EVメーカー、リビアンの電動ピックアップトラックに車をぶつけられ、テールランプの下にボーリングの球ほどの大きさのへこみができた。マクフィゲンさんは、修理は数千ドル、数週間程度で済むと思っていた。「少し甘かったようだ」と彼は話す。実際の請求額は2万2000ドル(約290万円)で、期間は2カ月半かかった。EVの場合、衝突事故後の修理はガソリン車より何千ドルも高くつくことがある。交換が必要な部品が多くなりがちで、車両が複雑で修理をできる人が少ないためだ。こうした問題は時間とともに軽減される可能性はあるが、EVを初めて持つ人は費用の高さと待ち時間の長さに驚くかもしれない。