政治的判断に従って投資すれば、もうかる可能性は低い。左派あるいは右派を引きつける企業は、投資対象としては良かったり悪かったりするかもしれない。だが、現在の政治において左派がクリーンで労組寄り、あるいは右派が石油や銃の使用に好意的だという事実は、この際どうでもいいことだ。重要なのはこうした企業の稼ぐ力と、その企業価値がどれほど高いかということだ。
環境を重視する投資家は過去1年、このことを思い知らされてきた。環境に優しいと認められているものは何でも一様に売られ、良いことをしながら金を稼ぐという考えは打ち砕かれた。
現実の世界は、ESG(環境・社会・企業統治)投資の擁護派が主張していたよりも厳しいことが分かっている。教訓は厳しいものだったが、このセクターに投資する人たちに投資の基本的事実の幾つかを思い出させるはずだ。株価の下落によって関連銘柄の見通しは改善している。