働く米国人がここ数年で最も不満を抱いていることが多くの指標から分かる。
調査会社ギャラップが今年まとめた米国人の仕事に対する意識調査によると、米国の労働者は賃金が上がり、有給休暇が増え、働く場所を以前より自由に選べるようになったものの、怒りやストレスを感じ、やる気をなくしたと回答する人の数は増加している。一方、人事管理ソフトウエア会社バンブーHRが労働者5万7000人以上のデータを分析したところ、仕事満足度のスコアは今年だけで10%低下し、2020年初め以来で最低に落ち込んでいる。
全米の労働者に行ったインタビューから、この不満が2020年に始まった働き方の再考に伴うものであることは明らかだ。不満の原因は、最近の賃上げの多くを帳消しにしているインフレから、依然として不安定な労働環境まで多岐にわたる。人々は出社勤務に戻されることにいら立つと同時に、ハイブリッドワークやリモートワークでも孤立を感じている。雇用市場の冷え込みで、特にホワイトカラーの仕事に従事する多くの専門職たちは行き詰まりを感じている。