おしゃべりじゃなくても全く問題ない
「自然とまわりに人が集まってくる人」とは、相手に話していて楽しいと思わせられる人です。
これは当然、おしゃべりという意味ではありません。むしろその逆です。まわりに人が集まってくる人は、何気ない会話のときなど、相手が話していて楽しくなるような空気をつくるのが非常に上手いのです。
たとえば、皆さんが応援しているアイドルのチケットが当たったとしましょう。そのことを雑談で話したとき、次の2者だったらどちらと話したいでしょうか。
1.基本無表情で、「へぇ。そうなんだ」しか言わない人
2.相槌を打ちながら前のめりで話を聞いてくれる人
ほとんどの人が2番を選ぶと思います。
これは当然の結果で、2番のタイプと話していると、発言者側はどんどん気分が良くなっていくのです。逆に1番タイプと話しているとどんどん気持ちが下がっていき、途中で「自分の話はつまらないのか」と心が折れてしまいます。
このように、話を聞いている人がコミュニケーションの流れを握っていることはよくあります。多くの芸人を見ていても、売れるような芸人は、まず人の話を聞くのが上手いのです。「この人にもっと話を聞いてもらいたい!」と思えるのです。
つまり、まわりに自然と人が集まってくる人は、話が上手いのではなく、話を聞くのが上手いことがほとんどです。ですから、口ベタな人でも人気者はいますし、むしろそういった人こそ真の意味でコミュ力が高いと言えるでしょう。
ぜひ、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。