中国資産にとって今年はひどい1年だったが、中国の通貨は国際的な決済手段としての地歩を固めつつある。  世界通貨としての人民元の地位は、中国自身の資本規制という大きな障害に直面している。それでも、世界で人民元建て貿易への意欲が高まっていることで、中国が将来仮に西側諸国と対立して制裁が科されたとしても、同国経済は少なくともある程度は保護されるだろう。また、今後の中国の成長率が予想より低いと仮定しても、人民元建て貿易が人民元自体の構造的な支えになる可能性もある。  統計の数字には目を見張るものがある。