「ドアプラグ」と呼ばれる航空部品は目新しいものではない。欧州航空機大手エアバスはこれを「A320」型機と「A380」型機の特定の仕様で、不必要な乗客用出口をふさぐために用いている。ついでに言えば、ドアプラグとドアは同じような働きをする。どちらの場合も故障したのであれば、適切に取り付けられていなかった可能性が高い。先週、米アラスカ航空のボーイング「737MAX」機のドアプラグ部分の窓と側壁が上空で吹き飛んだ事故は、あわや大惨事となるところだったが、その後に米ユナイテッド航空で幾つかのボルトが「もっときつく締め付けなければならない状態だった」ことが判明したことで、その疑念は一層高まった。アラスカ航空機のドアプラグは上空1万6500フィート(約5030メートル)で吹き飛んだ。幸いにも近くに乗客は座っていなかった。吹き飛んだのがこれよりも高所でなく、もっと爆発的な減圧が起きなかったのも幸運だった。
【オピニオン】ボーイングと自動化の対立
安全の助けにならず
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