英語を勉強していても、なかなか話せるようになる実感を持てない。そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さずに瞬時に即答する「英語の反射神経」を鍛えることができる。実践的な話す力を養うための最適な1冊だ。本稿では著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)にネイティブスピーカーが使う「天気にまつわる慣用表現」について話を聞いた。

「体調を崩してまして」英語でどう言う? 使えるようになりたいネイティブが使う英語表現Photo: Adobe Stock

ネイティブの会話で頻出「天気にまつわる英語表現」

――前回記事では、コミュニケーションがスムーズになる天気の英会話を紹介していただきました。ところで、日本語では「雨降って地固まる」のような天気にまつわる慣用句がありますが、英語でもそういった慣用表現はあるのでしょうか?

森秀夫(以下、森):英語にも天気にまつわる慣用表現はたくさんあります。ネイティブの会話をよく聞いていると、天気の表現がたくさん出てくることに気づくと思います。

 ネイティブの会話で頻出の「天気にまつわる慣用表現」を紹介しましょう。自分で使えるようになれば、あなたの英語のコミュニケーションのレベルも一段上がるはずです。ぜひこの機会に覚えてみてください。

feel under the weather
体調を崩している

A: Do you want to go to the movies after work?
B: Sorry, I can't. I feel under the weather.


A: 仕事の後映画に行きませんか?
B: ごめん、行けない。体調がすぐれなくて。

be on cloud nine
最高な幸せな状態にある

A: You look happy.
B: Yes, I'm on cloud nine because I got a perfect score on my English exam.


A: うれしそうですね。
B: はい、英語で満点取ったから最高の気分なんです。

Every cloud has a silver lining.
どんな悪い状況にも希望はある。

A: I got fired.
B: Don't worry. Every cloud has a silver lining.


A: 解雇されたんです。
B: 心配ないよ。どんな悪い状況にも希望はありますよ。

save ~ for a rainy day
万一の時に備えて~を蓄える

A: I got a bonus, so I want to buy something special.
B: Don't spend all of it. Remember to save some money for a rainy day.

 

A: ボーナスもらったから、何か特別なものを買いたい!
B: 使いすぎないほうがいい。万一のためにお金を貯めておくことを忘れないで。

take a rain check
(誘い)を次の機会にする、延期する

A: Do you want to go out for lunch today?
B: That's a good idea, but I can't. I'm very busy at work. Can I take a rain check?


A: 今日ランチに出かけましょうか?
B: いい考えですが、私は行けません。仕事がとても忙しくて。次の機会にしませんか?

rain cats and dogs
土砂降りである

A: How's the weather in Cyprus?
B: Oh, It's awful. It's raining cats and dogs!

 

A: キプロスの天気はどうですか。

B: ああ、最悪です。大雨ですよ!

in a fog
五里霧中で、ぼんやりしながら

I was in a fog about what to do after I got fired.
私は解雇された後、何をすべきか分かりませんでした。

get wind of~
~の噂をかぎつける

I got wind of a surprise birthday party my friends organized for me.
友人たちが私のためにサプライズバースデーパーティーを企画しているとの噂を耳にしました。

a bolt from the blue
青天のへきれき、まったく予想していない出来事

The news of his marriage was a bolt from the blue.
彼の結婚の知らせは、青天のへきれきでした。

:最初のうちは、このような慣用表現をスムーズに使いこなすのは、難しいかもしれません。ですが、何度も声に出して音読するうちに、必ず自分の口から出てくるようになります。

 シンプルな英語だけでなく、このような慣用表現を使いこなせるようになれば、英語を話すことがさらに楽しくなるのではないでしょうか。