1月から新NISAが始まりましたが、旧NISAで買った株や投資信託をほったらかしにしたまま、という人もいるのでは? ザイの新NISA本の決定版『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』では、みんなの“もやもや”を解消するQ&Aも掲載! 今回は、その一部を紹介します。
旧NISAが運用継続でも新NISAの枠は減らない
急いで売らずに運用を継続しよう!
Q.旧NISAで買っていた株や投資信託を新NISAの開始前に売らなかったけど、大丈夫ですか?
A.期限内なら非課税運用は継続しますので、急いで売らずに活用しましょう。
旧NISAの口座は24年以降も存続します。新規の買付はできなくなりますが、期限がくるまで運用は続けられます。また非課税投資枠は、旧制度と新制度では別枠のため、旧NISAを利用しているからといって新NISAの枠が減ることはありません。
だから、残りの非課税期間を有効に活用しないともったいない! 旧NISAの非課税枠は一度売却すると復活しないので、売り時が来るまではじっくり待つのが吉です。
非課税期間の終了後は自動的に課税口座へ
終了時点の価格が新たな取得価格になる
では、旧NISAで非課税期間が終了したら、その株や投資信託はどうなるのでしょうか。
旧・一般NISAは5年目、旧・つみたてNISAは20年目の年末に、課税口座(特定口座もしくは一般口座)へと「払出し」されることになります。この際、特に手続きは必要ありません。
ちなみに、非課税期間を延長する「ロールオーバー」も、新NISAの口座にそのまま移管することもできません。もし新NISAに移したい場合は、いったん売却して新NISA口座で買い直す必要があります。
NISAで運用していた期間の含み益は非課税になるため、課税口座に払出しされた時点の株価が新たな取得価格になります。そして、課税されるのはその後の運用益だけです。だから急いで売却しなくても、非課税のメリットが減るわけではありません(図を参照)。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。