新NISAで何を買う

「新NISAで投資をしたい!でも何を買えばいいのかわからない」。そんな人は多いのではないでしょうか。しかし“買うべきモノ"は投資経験や目的で違ってきます。具体的な投資信託の商品や株の銘柄を選ぶ前に、自分に合うのはどれか、投資のタイプを把握する必要があります。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 買うべき株&投信77 2024年度版』から、選び方の基本を解説します。 

初心者はインデックス投信の積立から!
株オンリーの人も積立で“土台”を強化

 新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠を使って、投資信託の積立も株の売買も自由自在にできます。その中で何を買うべきでしょうか。

 これは、その人の投資の経験や目的で違ってきます。具体的な投資信託や株を選ぶ前に、自分に合った“買うべきモノ”のタイプを把握することが大切です。

 投資するのはこれが初めて、という人は、「つみたて投資枠」でインデックス投信に投資の一択です。インデックス投信は内容がわかりやすく、また成績が“市場平均並み”となるため、投信ごとの当たり外れがあまりありません。いったん設定すればあとは自動で積立されるので、ラクに投資できます。

 すでに投資をしている人でも、持っているモノが個別株やアクティブ投信だけの場合は、「つみたて投資枠」でインデックス投信を積立てて、資産の“土台”を強化することをオススメします。インデックス投信なら低コストで広く分散投資ができ、手間もかかりません。

 現在、インデックス投信やバランス型投信で積立中の人は、保有している投信で積立を続けていいのか、確認しましょう。より低コストの投信などがあれば、新NISAではそちらに乗り換えるべきです。

株やアクティブ投信で資産の上乗せを狙う
中上級者は保有する株や投信の見直しを

 インデックス投信やバランス型投信の積立で“土台”をつくったら、「成長投資枠」で株やアクティブ投信を買って、資産の上乗せを狙いたいところ。初心者も投資に慣れたあと、さらに株やアクティブ投信にチャレンジするのもありです。

 ただしアクティブ投信は商品ごとの成績の差が大きいため、“良い投資信託”を選ぶことが重要です。この機会に株への投資を始めてみたい、という人もいると思います。その際に重要なのは、新NISAのメリットが最大限に活かせる銘柄を選ぶこと。減配リスクが小さい優良高配当株や、大きな値上がりが期待できる高成長株などに注目です。

 インデックス投信の積立も、個別株やアクティブ投信への投資もすでに行っているという中上級者は、あらためて投資内容の見直しを。保有する銘柄は今後も有望か、より良い投信はないか、インデックス投信の積立額を増やさなくていいか、投資先の分散が適切かどうかなど、しっかり検討しましょう。

※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISAで買うべき株&投信77 2024年度版』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。