行動力のある人は「行動の設計ができる」

 対して、行動力のある人は些細な会話の中でも、自分が何をするかすぐに示すことができます。たとえば、先ほどのように、営業に来られた皆さんが不安に思うことがあったら「いただいた点について、すぐに調べて、本日中にはご連絡いたします」と返すのです。どうでしょうか。この人は自分のために、すぐに動いてくれる人なんだと感じるはずです。

 ここで大事なのは、返事を速くすることではなく、「いつまでに、自分が何をするか」を示すことです。仮に、調べものが明日までかかるのであれば「明日になります」と言えば大丈夫です。

 そんなに難しいことではないですが、できている人はそこまで多くありません。私のいるNSC(お笑い養成所)の授業でも、「頑張ります!」で終わってしまう生徒は多く、「〇〇までに〇〇してみせます」と返してくるのはごくわずかです。

 しかし、しっかりとやるべきことを宣言できる生徒のほとんどは、芸人やそれ以外の道でも大きく成功しています。

 つまり、行動力のあるなしは「行動する前の設計」で決まっているのです。ちょっとした意識の差ですが、最終的な差は非常に大きくなるので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。