部下がつい相談したくなる、デキる上司の「ずるい一言」デキる上司はやっている!部下が相談したくなる“ずるい”声がけとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「いつでも相談して」と言っているのに、なかなか声をかけてもらえなかったり、「特にない」と言われてしまったり……。そんなふうに悩んだことはないだろうか。今回は、部下がつい相談したくなる「魔法の言葉」を紹介しよう。(ギックス取締役 田中耕比古)

ホウレンソウの「相談」は
部下と信頼関係を築く絶好のチャンス!

 ホウレンソウ、という言葉があります。

 みなさんよくご存じの、報告、連絡、相談、というアレです。ビジネスパーソンの基本のキとも言うべきこの三つは、社内コミュニケーションの神髄を示していると言っても過言ではありません。

 この中で、特に注目したいのが「相談」です。相談は、上司と部下が相互に信頼関係を築いていくために極めて重要な役割を果たすのです。

 ここで、部下の立場から見たホウレンソウの位置付けを確認しておきましょう。

部下から見たホウレンソウ
報告……判断してほしい事柄について説明し、今後の方向性などを判断してもらうために行う
連絡……物事の状況を説明して、相手と自分の認識を合わせるために行う
相談……自身が抱える不安な気持ち、悩み事、困り事などの状況や原因を理解してもらい、適切な助言を引き出すために行う

 報告や連絡はする側、つまり部下からの一方的な情報提供になりますが、相談は双方向のコミュニケーションになっています。上司には、部下の事情を理解して、有益な情報を返すことが求められます。

 この双方向コミュニケーションの場である相談は、上司の立場から捉えると、「部下の行動を適切にガイドするための絶好の機会」になります。すなわち、部下から相談される機会を増やすことが、仕事を円滑に回すためのコツなのです。

 とはいうものの、いったいどうすれば部下が積極的に相談したいと思うような関係性を築くことができるのでしょう。

 そのために効果的な、上司が使うべき五つのキーフレーズがあります。