「“仕事しているフリ”ばかりしてる人は面接で真っ先に落としていました」
そう語るのはコンサルタントとして数多のビジネスパーソンと対峙し、コンサルティング会社の採用にも携わってきた安達裕哉氏だ。「今年1位かも」「ぶっ刺さりすぎて声でた」と話題沸騰中の安達氏の書籍『頭のいい人が話す前に考えていること』は、話し方を鍛えることよりも、話す前に考えることの重要性を「考えている人」「考えていない人」の具体例を交えながら分かりやすく説く。本稿では、本書には入りきらなかった「ちゃんと考えている人」か「無思考な人」かを見抜くカンタンな方法を紹介する。(構成/淡路 勇介)

頭のいい人が話す前に考えていることPhoto: Adobe Stock

「仕事してるフリ」をしてるだけの人たち

「前職はマーケティングの部署にいました」
「企業の研修担当でした」

コンサルタントとして、ときには自社やクライアント先の採用担当として、さまざまな経歴の人に会ってきた。

しかし、「仕事をしていた」というのは表向きばかりで、中には「この人は”仕事してるフリ"をしていただけでは?」と感じる人によく出会う。

私はコンサルタントして、採用担当として、数々のビジネスパーソンに会うなかで「仕事してるフリだけの人」を瞬時に見抜く能力を身につける必要があった。

なぜなら「仕事してるフリだけの人」を選ぶと、自分やクライアントが損をしたり、無駄なコストを支払ったりする羽目になるからだ。

「仕事」というのは、毎日出社し、机に座っていれば成立するものではない。

一定の成果を得るために自分の頭で考え、行動に移し、結果を出さなければならない。

「仕事してるフリだけ」の人は、机に座っているだけとまでは言わないが、「自分の頭で考え、行動に移す」が抜け落ちていることが多い。

「マーケティング担当」や「企業の研修担当」でも「担当であるだけで仕事してるフリだけ」の人と「ちゃんと考えている仕事してる人」に二分されるのだ。

では、「仕事してるフリだけ」の人をどうやって見抜くのか。

実に単純だ。「あること」を聞けばすぐにわかる。