インドが「新たな中国」ではない理由Photo:NurPhoto/gettyimages

 中国経済は苦境に陥っているが、隣の大国インドはにわかに投資家や製造業者の注目を集めている。21世紀の最初の20年間は中国台頭の物語だったと言ってもおかしくない。次の20年はインド台頭の物語となるだろうか。

 インドの今後を楽観視できる理由はいくつもある。人口では昨年、中国超えを果たした。人口の半数以上は25歳未満だ。経済規模では近年、旧宗主国の英国を追い抜き世界5位に浮上、現在の成長ペースが続けば10年以内に世界第3位になるかもしれない。株式市場は8年連続で上昇している。西側と中国間の通商関係の悪化はインドの立場を利する一方だ。