目標は定期的に見直すのが鉄則

 対して、どんな仕事でも成果を出せる人は、定期的に目標を見直すことを習慣づけています。そうすることで、目標への意識を強く持ち続けると同時に、自分の現在地を確かめているのです。

 目標と自分の現在地がわかっていれば、必要なことも自然と見えてきます。「今やるべきこと」「後回しにしてもいいこと」など、次のアクションが明確になるでしょう。

 また、目標を定期的に見直すメリットはもうひとつあります。それは目標修正ができることです。

 多くの人は一度立てた目標は、何がなんでも達成しなければいけないと考えてしまいがちです。しかし、そうではありません。やってはいけないのは計画性のない目標未達成であって、しっかりと考え抜かれた目標修正は悪ではありません。

 目標を大幅に達成できるのにあえて現状維持を狙ったり、全く達成までの道筋が見えていないのに、突き進もうとするのはいいやり方ではありません。

 大事なのは、今の自分が目指せる限界はどこなのか考え続けることです。仮に、目標を下方修正することがあっても、どうして下方修正することになったのか、次はどうしたらいいのかさえ学び取ることができればなんの問題もないでしょう。

 私のいるお笑いの世界でも同じです。最終的に大きな成果を成し遂げる芸人は皆、目標への意識が非常に強いです。「M-1グランプリ優勝」となんとなく掲げるだけでなく、それがどのくらい現実的なのか、必要なことはなんなのか、中間目標はなんなのか、かなり緻密に考えています。

 ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。