米最大の塩水湖が同国のエネルギーの未来を左右するかもしれない。カリフォルニア州の新興企業はこの夏、グレートソルトレイクから多くの重要鉱物を含む湖水をくみ上げ、その中から電気自動車(EV)用バッテリーに欠かせないリチウムを採取するプロジェクトの建設に着手しようとしている。くみ上げた水は湖に戻す。この新興企業ライラック・ソリューションズは同プロジェクトについて、鉱物採掘による悪影響への懸念に対処するものだとしている。ライラックによると、最大稼働時には複数のパイプで1分間に8万ガロン(約30万リットル)の水をくみ上げることができる。同社は牛と草に囲まれたユタ州北部のこの場所で、バッテリー用リチウムを最大年間2万トン生産することを目指している。
米のリチウム自給自足、カギ握る塩水湖
新興企業ライラックは三菱商事やビル・ゲイツ氏のベンチャーなどから1億4500万ドル調達
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