米金融大手モルガン・スタンレーが、ウェルスマネジメント部門で数百人規模の人員削減を計画している。新最高経営責任者(CEO)のテッド・ピック氏は、同社を成功に導く鍵でありながらも、このところ低迷の兆しを示している同部門のコスト抑制に注力している。人員削減の対象は少数のマネジングディレクターと顧客担当以外の従業員。ウェルスマネジメント部門の従業員数は計4万人弱で、削減対象はその1%未満となる見通しだ。事情に詳しい複数の関係者によると、影響を受ける従業員は早ければ今週中にも通知を受けるとみられる。ピック氏は1月1日、同社を長年率いたジェームズ・ゴーマン氏の後任としてCEOに就任した。今回のレイオフは、新CEOの指揮の下での主要改革の第1弾と位置づけられる。