「家に家族写真を飾るのはおすすめ」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもの自己肯定感の高め方】をお届けする。
家族写真を飾る
→子どもの自己肯定感アップ!
皆さんは、家族や子どもの写真を家に飾っていますか?
実は、家族写真を家に飾ると子どもの自己肯定感が高まることが、多くの研究によってわかっています。ちなみに、アメリカや韓国でも、家族写真を額縁に入れて飾る習慣が定着しています。
アメリカの心理学者デビッド・クラウス博士は、「家族写真を家に飾ることで『あなたはこの家族にとって大切な存在です』というメッセージを子どもに伝えることができる。親から愛され、受け入れられていること、そして家庭が安全で安心できる場所であることが子どもに伝わる」と言います。
公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授と東京家政大学の岩立京子教授の共同研究によって、子どもの写真を飾っている家庭の子どもは「自分は親から大切にされている」「自分には良いところがある」「今の自分が好きだ」と答えた割合が、飾っていない家庭の子どもよりも高いことがわかりました。
また同研究で、普段は家族写真を飾っていない家庭に3週間子どもの写真を飾ってもらい、「写真を3週間飾る体験」をした小学生と、体験していない小学生の脳の活動を測定しました。
その結果「写真を3週間飾る体験」をした子どもは、自分の写真を見た時に「心地よい」と感じる脳の部位が活性化すること、すなわち自己肯定感が高まることがわかったのです。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。
「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!