サウジアラビアは過去1年間、派手な歳出計画を次々に打ち出してきた。高さ400メートルの立方体を主体とする480億ドル(約7兆2000億円)規模の不動産開発や、航空大手に対抗するための世界的航空会社の設立、米男子ゴルフのPGAツアーと新興ツアーの事業統合、半導体や電子機器への1000億ドル規模の投資といったものだ。  すべてがかなり高くつきつつある。  これらの取り組みを進めるサウジの政府系ファンド「PIF」は先月、同ファンドの現金水準がほぼ4分の3減って昨年9月時点で約150億ドルになったことを明らかにした。