米半導体大手エヌビディアの株価に完璧な業績が織り込まれていたわけではなかった。それでも投資家は完璧を期待し、それに近いものを得た。人工知能(AI)革命の最前線に立つエヌビディアが21日午後に発表した2023年11月-24年1月期(第4四半期)決算は、市場予想を上回った。業績見通しも予想を上回った。発表された数字は、わずかこの12カ月で時価総額が1兆ドル(約150兆円)超増えた同社が、熱狂的な期待に応えられないかもしれないという、投資家の間で高まっていた懸念を打ち消すものだった。先週に最高値を更新していたエヌビディアの株価は21日、9%下落して取引を終えていた。