米国では大麻関連製品の使用が爆発的に広がっているが、ヒ素や鉛、カビなどに汚染された大麻が深刻な、時には命に関わる病気を引き起こすケースが各地で発生している。大麻を使用した人は血液中の重金属の濃度が高くなり、真菌感染症を発症しやすいことが研究で示されている。研究者らは大麻に含まれる汚染物質について、突然発症するしびれや死に至る肺出血、四肢切断が必要となる動脈疾患との関連を指摘する。連邦保健当局には昨年、大麻使用による中毒など、有害な副作用の報告が数千件寄せられた。また、アリゾナ州の大麻販売店は、「グリム・リーファー」として販売されていた大麻製品にカビの一種であるアスペルギルスが混入していた可能性があるとして、自主回収を行った。アスペルギルスは致死的な疾患を引き起こす恐れがある。