場を和ませられる人の作法
対して、場を和ませられる人は、ネガティブな感情を表に出すことはありません。ただ、それは我慢をしているというわけでもありません。
場を和ませられる人は、「場の空気」と「自分のストレス発散」を天秤にかけて考えることができます。そのとき、自分がストレスを発散するためだけに空気を悪くするのは合理的ではないと判断ができるため、わざわざ表にネガティブ感情を出さないのです。
負の要素がないわけですから、まわりの人からすれば「あの人は穏やかで安心感があるよね」と信頼できる人物に感じられるでしょう。
では、ネガティブな感情は内側にしまっておけばいいのかというとそんなことはありません。辛いときは辛いというのを人に相談すればいいのです。上司や同僚に「最近、仕事がキツくて...」と相談するは悪いことではないですし、むしろ正しい課題への向き合い方です。
よくないのは、言葉にせず「私は大変です」「今イライラしています」と雰囲気に出すことであって、我慢をすることではありません。むしろ、辛いときに辛いと言葉にできるのは、感情を整理できている証拠でもあるのでいいことでしょう。
感情に支配されて活躍の場を自ら逃してしまっている人を多く見ます。非常にもったいないですから、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。