2位は、不動産企業のエスポア
23年2月期は債務超過に転落
2位は愛知県に本社を置く不動産企業エスポアで、平均年収は253.3万円。このランキングの対象である23年2月期まで、純損益が4期連続で赤字と低迷している。しかも23年2月期の純損失は23億5900万円と、売上高(13億9500万円)を上回った。保有する不動産で多額の減損損失を計上し、業績が大幅に悪化したことで債務超過に転落した。詳しくは、特集記事『倒産危険度ランキング2024【不動産75社】10位東京建物、財閥系大手もランクイン』を参照してほしい。
3位は、リテールパートナーズで、平均年収は273.3万円。同社は、山口県を中心に展開する丸久、福岡県を中心に展開するマルキョウ、大分県を中心に展開するマルミヤストアなど、地域密着型のスーパーマーケットやディスカウントストアを運営する企業の持ち株会社だ。なお、単体の従業員数は9人だが、連結の従業員数は2000人弱で、グループが抱える総店舗数は267店(23年2月期)に上る。
4位は東京都に本社がある、夢みつけ隊で、平均年収は288.3万円だった。同社は、中高年男性をターゲットにした通販事業を主に展開し、健康器具などの雑貨、健康食品などを販売している。
5位はファンドの管理・運用や不動産投資などを行うファンドクリエーショングループで、平均年収は293.9万円だった。なお、5人の従業員はグループ会社から同社への出向者であり、今回の平均年収は同社の人件費負担額から算出されている。よって、兼務しているグループ会社から支払われた給与などは含まれていない。
次ページ以降では、6位から500位までを紹介する。人気飲食店チェーンの串カツ田中HDや、宝飾品ブランド「4℃」を展開するヨンドシーHDなどがランクインしている。中には業績が非常に厳しかったり、経営面で大きな課題を抱えていたりする企業もある。どんな企業が何位で年収はいくらなのか、チェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)