メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開する。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#1では、第1弾としてワースト30を紹介する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
経営不振企業の“生死”をつかさどるメインバンク
メイン先企業を数多く倒産させてきた銀行の実名は
深刻な経営不振に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に、重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
さて、2023年の倒産件数は前年比3割増となり、増加率はバブル崩壊後、最も高い水準となった。だが、本当に倒産が増えるのはこれからだ。
金利上昇懸念が高まる中、金融庁は金融機関向けの監督指針をこの春に改正。「問題を先送りにしない」との文言を盛り込むことから、新型コロナウイルス感染拡大で企業の資金繰りをつなぐのを第一としてきた金融機関の融資姿勢が、厳しくなるのは必至である。
どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか――。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、以下の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
ランキングは、これから数十回にわたって配信していく。全都道府県と信金信組まで472金融機関を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。第1弾として、今回はワースト30を紹介する。早速、確認していこう。