「この人、盛ってるな…」転職面接で赤っ恥をかく“痛いカン違い”とは?【転職コンサルが解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

「ヘッドハンティング」と
「スカウトメール」は別物!

 若手ビジネスパーソンから届いた職務経歴書を見てみると、「○○社からヘッドハンティングを受けて転職」と書かれていることがあります。

 しかしよく話を聞くと、登録していた転職サイト経由でスカウトメールが届き、そのまま選考を受けて採用された人が大半です。人材業界では基本的に、そうした転職の仕方をヘッドハンティングとは呼びません。

 本物のヘッドハンティングとは、企業から依頼を受けたヘッドハンターが、転職の意思表示を行っていない候補者に声をかけて採用する方法を指します。標的は主にハイクラス人材です。例外的に、ヘッドハンターが転職サイト経由でスカウトメールを送る場合もありますが、極めてまれなケースだといえます。

 そうとは知らず、若手だけでなく中堅・ベテラン勢も、過去の転職理由について「A社から声が掛かった」「B社に引き抜かれた」と言いたくなることがあるかもしれません。その気持ちは分かります。

 ですが見る人が見れば、それが本物のヘッドハンティングであるか否かは自明です。うっかり転職面接で口走ってしまったあかつきには、「ちょっと経歴を“盛っている”」と捉えられる可能性もゼロではありません。

 実績・スキル・年収などを“盛ってはいけない”というのは転職の常識ですが、実は過去の転職理由についても同じことがいえるのです。面接で恥ずかしい思いをする人を減らすためにも、今回は特別に、本物のヘッドハンティングの舞台裏をお伝えしましょう。