ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

お金は最強の「精神の盾」になる

 突然ですが、学生時代のことを思い出してみてください。「人生の若い数年間を勉学に捧げれば、高学歴が手に入る」と思い、勉強をしていたのではないでしょうか。学歴社会の善し悪しは別として、それは長期間に渡って人生で有利に働く「学歴の盾」となります。

 これは、人生の早い段階での数年間の努力が、なんとなく一生を守り続けるという実例です。

 それと同じように、今度は人生のなるべく早い時期に、数年間だけ貯金に捧げてみましょう。数年間で無理なら、5年、10年かかっても大丈夫。受験勉強と違って、「精神の盾」を手に入れるのに、時間制限はありません。いったん手に入れたら散財しないようにさえすれば、知識の盾と同様に、一生自分を守り続けてくれる大きなパフォーマンスを発揮します。

 私は、社会人最初の約3年間で1000万円を貯めました。「どうせ、新卒でいい会社に入って、高収入だったんでしょ?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。手取り19万円ほどの給料から月15万円を貯金し、ボーナスもすべて貯めました。振り返ると、とても寂しい生活です。

 幸いにも、家賃のほぼかからない寮暮らしだったこともあり、これで年間250万円の貯金。ここに運よく株の利益が出て、約3年で大台に乗りました。ただ、株がなくても計算上は4年で到達したはずです。

 当時の貯金目標は5000万円だったので、1000万円はただの通過点でした。それでもこのあたりから、つらいブラック企業で働いていても「死のう」とはあまり思わなくなりました

 命を守る精神の盾が完成したのです。

お金は「不幸を避ける」もの

 私のような暮らしを耐え忍ぶ必要はありませんが、それでも最初にまとまったお金を貯めることを強くおすすめします。どこまでも、どこまでも、一生あなたについてきて身を守ってくれる、頼もしいボディーガードとなってくれるでしょう。

 確かに、現在の楽しみを犠牲にしてまで貯金したくない気持ちもわかります。それに現状に満足していたら、こんな盾は必要ないかもしれません。だけど、数百万円あれば、将来起こりうる致命的な不幸を避けられるのも事実です。

 さらに言えば、お金には幸福になるためのものではなく、不幸を遠ざける機能しかないと思っています。これは、最終的に20年で1億円を貯めるという、長い長いFIRE修行で至った結論です。

 一生あなたを守る1000万円の「精神の盾」。手に入れてみませんか?

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)