近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による『1秒で答えをつくる力』が発刊された。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちをこれまで1万人以上指導してきた本多氏の仕事に対する考え方をオリジナル記事としてお届けする。
Photo: Adobe Stock
「あの人は本当にプレッシャーに強い」と職場で言われる人が持っている考え方
皆さんのまわりに「プレッシャーに強い人」はいますでしょうか。こういった人はどんな職場でも活躍できるでしょう。
そんな、プレッシャーに強い人が持っている考え方があります。それは「欲張らないこと」です。どういうことか見ていきましょう。
まず、プレッシャーに弱い人は自分で負荷を増やしてしまう傾向にあります。「あれもやらねば、これもやらねば」「完璧に成功させなければならない」と意識しなければならないことを増やして、自分にかかるプレッシャーを大きくしてしまうのです。
これは「完璧主義」とも言えますが、プレッシャーのかかる場面と完璧主義は非常に相性が悪いです。
たとえば、皆さんが学校のテストを受ける際に「5教科満点」を最初から掲げるのは大変なことでしょう。1教科ですら大変なものが5倍になるわけですから、そこにはかなりの負担がかかります。その方が燃えるという人はいいですが、ほとんどの人はそうはならず、考えることが多く頭がパンクしてしまうでしょう。
仕事でも同じです。大きな仕事に取り掛かるときに、全部自分でやろうとしてしまうと心の余裕がなくなるので、自分にかかる負荷も大きくなります。いいやり方ではありません。
このようにプレッシャーに弱い人は、自分で自分の首を絞めてしまっているのです。
