スマホが普及したいま、休みの日でも仕事のメールをチェックできるようになり、「週末も心が休まらない」という悩みを抱える人は少なくありません。どうすれば、ONとOFFのけじめをつけて、「健康なメンタル」を維持できるのでしょうか?
そこで、参考になるのが、会社員時代に音楽プロデューサーとして、ミリオンヒットを10回記録した後、39歳で退職してニュージーランドに移住した、四角大輔さんの新刊『超ミニマル主義』です。無駄なものをすべて手放して「最小限=ミニマル」を極めることで、自分の可能性を「最大限=マックス」に発揮する方法を明かした本書より、忙しくても「メンタルが潰れない人」がやっている“2つのこと”をご紹介します。
週末は「仕事のことは一切考えない」
OFFを満喫するための絶対原則は、週末は「仕事のことを一切考えない」こと。
仕事が頭をよぎるだけで、脳はストレスを感じる。当然、やり残した仕事をやるなんて絶対にダメ。せっかくの休みを台無しにしないよう楽しみ尽くし、すべての脳疲労を吹っ飛ばそう。
「メンタルが潰れない人」がこっそりやっている“2つのこと”
(1) 金曜午後は「魔法の言葉」で空けておく
まず、週末に備えて金曜の午後から夕方にかけてのアポは、最小限にしよう。
15年間の会社員経験から、「平日の締め日」となる金曜の午後には、さまざまな残務や頼まれ仕事が襲いかかる実情は理解している。「それは簡単じゃないよ……」と嘆かれた方のために、ある便利な言葉を伝授しておきたい。
丁重な姿勢で「申し訳ありません。そこは前々から決まっている別件がありまして」と、“ためらわず即答”しよう。この「前々からの別件」というのは、“自分のための自由な時間”を確保するための「マジカルフレーズ」だ。
(2) 月曜午前は軽くしておく
上質な週末を過ごすために、金曜と同じくらい重要な日がある。ズバリ、それは月曜日。ブルーマンデーを避けるために、月曜の午前中はあらかじめ空けておき、午後のアポも最小限にしよう。
「金曜の午後」と「月曜の午前」を軽くできていれば、万全の状態で週末に突入できる上に、休み明けを心配することなく遊び尽くせるだろう。
週末は寝て過ごすより、アクティブに過ごそう
部屋で1日中ぐったり過ごすよりも、好きなことに夢中になったり、楽しんで過ごしたりする方が、脳疲労を軽減できることがわかっている。
「アクティブレスト」という言葉があるように、外の空気を吸って、適度に体を動かす方がストレスを軽減し、心も前向きになる。だからピクニックも立派なアクティビティなのだ。
体力が不安なら、「日曜午後」にしっかり休息
体力に自信がない方は、何もしない「のんびり時間」を、週末に組み込んでもいい。ただし、2連休すべてを潰したりせず、ピンポイントで「日曜の午後から夜」に入れること。
「土曜の終日」と「日曜の午前中」はアクティブに遊ぶ。そして、「日曜の午後」は、ランチ後に早々とシャワーを浴びてパジャマに着替え、ソファーかベッドで「心をリラックスさせる時間」を堪能するのだ。
しっかり遊び、自らの意思でのんびりしたから、「せっかくの週末を何となくグダグダ過ごして、無益な時間にしてしまった」という後悔もなく、気持ちよく月曜朝を迎えられる。
そうやって理想的な週末を過ごせた、翌週のパフォーマンスは驚くほど高くなり、劇的な時短が可能となる。すると、再び万全の状態で週末に入ることができる。このポジティブスパイラルに入ることができれば、メンタルが壊れることは決してないだろう。
(本記事は、『超ミニマル主義』より一部を抜粋・編集したものです)