「“自分らしくいること”が、コミュニケーションがうまくいく一番の秘訣」
つい周りに合わせて無理をしてしまったり、自分の言いたいことをうまく言えなかったり…そうして、悩んだ経験はありませんか?
『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』は、そんないつも周りを気遣うことのできる人に向けて作られた書籍として注目を集めている。
アナウンサー歴30年超でありながら、実はもともと極度の人見知りで「人前で話すのがずっと苦手」だった著者による、「大人にふさわしい会話のテクニック」が多数掲載されている。
自分と相手が調和するコミュニケーションの秘密がわかる本書。
今回はその中から特別に「会話で避けたい超NG行動」を紹介します。
「会話泥棒」になっていませんか?
私は、人の話の途中で横取りして、自分の話に持っていく人を「会話泥棒」と呼んでいます。
すぐに自分の話をする。人の話を聞かずに、過去の自分の経験談を話し始める……
このような「会話泥棒」行為をする人といっしょにいても、全然楽しくないですよね。
しかしもしかすると、あなたも無意識のうちに人から避けられてしまっているかもしれません。
この記事ではこれから、「会話泥棒」の人が普段からやっている4つの行動を紹介します。
2つ以上当てはまったら、あなたも周囲から「会話泥棒」認定されているかもしれません。
超迷惑な「会話泥棒」の行動4選
(1)相手の話をさえぎる
自分が話しているのに、「でも、それって○○じゃない?」「あ、その話、聞いたことがある」と割って入られたら、誰でも話す気持ちが萎えてしまいますね。
聞き上手の人は、相手の話を途中でさえぎりません。「そんなこと、言われなくてもわかってる」という声も聞こえてきそうですが、家族や友人など親しい仲ほど、ついやってしまいがちです。人の話をさえぎるたびに、相手の中には「この人は私の話を聞いてくれない」と不信感が積もっていくので要注意です。
(2)プライベートに踏み込みすぎる
相手に興味を持って聞くのは重要ですが、仕事上の知り合いやさほど親しくない人に、家族構成や学歴などプライベートなことまで聞くのは考えものです。相手の受け答えを見て、ちょうどよい距離感を保つようにしましょう。
(3)相手の話を否定的に捉える
誰でも頭ごなしに否定されたら、いい気持ちはしないものです。また、批判や否定は建設的な会話になりにくく、価値を生むコミュニケーションから遠ざかります。
さらに、「あのお店はおいしくなかった」「あの学校はひどい」などと話していたら、メンバーにその関係者がいて気まずかったといった話を耳にすることもあります。
否定的な内容を話すときも、ストレートな表現ではなく、ポジティブな視点から物事を捉えたときに出てくる言葉で、会話を進めていくように心がけてみてください。
(4)むやみにアドバイスする
ただ話を聞いてほしかっただけなのに、「もっと○○したら?」「次は○○したほうがいいよ」などと言われたり、自分の悪いところを指摘されたりして、モヤモヤしたという話を時々聞きます。
人が困っていたり悩んでいたりすると、つい親切心から助言したくなるものですが、アドバイスは、求められた時だけにするのが原則。人への助言は、「○○さんは、どう思う?」「どうしたらいいかな?」などと尋ねられてからにしましょう。
でももし、アドバイスを求められた時は、誠実に、真摯に答えてみてください。自分なりにで構いません。たとえうまいアドバイスが出来なかったとしても、あなたの優しさは相手にしっかり伝わっているはずです。
(本記事は、『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)