三流は話泥棒、二流は質問攻め、では一流の「話の聞き方」とは?聞き上手は誰からも好かれるし、仕事もうまくいく――。これは誰もが認識していることだろう。では、具体的に何をすれば聞き上手になれるのだろう? Photo:PIXTA

おすすめポイント

 聞き上手は誰からも好かれるし、仕事もうまくいく――。これは誰もが認識していることだろう。では、具体的に何をすれば聞き上手になれるのだろう?この疑問に答えてくれるのが本書『聞き方の一流、二流、三流』である。

 著者は『すごい雑談力』や『何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール』など、雑談や話し方、聞き方のベストセラーで知られる松橋良紀氏だ。松橋氏自身、売れない営業担当者だったが、聞き方を学んだことで人生が一変。たった1カ月で、全国450人中トップの成績を叩き出したという。

『聞き方の一流、二流、三流』書影『聞き方の一流、二流、三流』 松橋良紀著 明日香出版社刊 1760円(税込)

 そんな松橋氏はいま、悩める人々に、聞き方などのスキルを教えている。教え子たちからは「部下との関係が変わった」「全国6位の営業成績をあげられるようになった」「友達が1人から300人になった」など、多くの喜びの声が届いているそうだ。

 本書には、数々の人たちの人生を変えた「聞き方」のメソッドがぎゅっと詰まっている。松橋氏は本書の冒頭で「この本を出版することで、今までの受講者のみなさんには激怒されるかもしれません。なぜなら、数万円から数十万円頂く講座の内容を紹介してしまっているからです」と語っているほどだ。

「自分はちゃんと聞けていると思う」「聞き方の本はこれまでたくさん読んできた」という人も、パラパラと目次をめくってみてほしい。どの項目も「三流は○○をする、二流は△△をする、一流は××をする」という形式で書かれており、「えっ!?」と驚くものがいくつもあるはずだ。自分が“聞き方の一流”ではないと気づけたら、「聞き上手」への一歩を踏み出したも同然である。(庄子 結)