デービッド・ソロモン氏は5年ほど前に米金融大手ゴールドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)に就任したとき、女性を上級職に登用することを優先課題に掲げた。同氏は今月18日、マンハッタンの自宅マンションでの夕食会に数人の女性パートナーを招き、なぜそれがうまくいかなかったのかという質問に答える予定だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によると、2018年末時点でゴールドマンのパートナーだった女性の約3分の2が、すでに退社したか別の肩書になっている。当時の男性パートナーの半数弱についても同じことが言える。現在、主要部門を統括している女性や、ソロモン氏の有力な後継候補になると社内で名が挙がっている女性はいない。ゴールドマンの執行役員8人のうち2人が女性で、法務および経理担当という収益を生まない役職に就いている。
ゴールドマンの厚い「ガラスの天井」 女性は退社へ
ゴールドマンは女性幹部を増やすと約束しているが優秀な人材は他社に流出
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