5万人のダイエットを成功させた健康運動指導士・植森美緒の新刊『イラストでわかる 肩・腰・ひざの痛みが消える日常動作大図鑑』では、自身が椎間板ヘルニアと診断された過去の経験と35年の指導経験から、体の痛みを消すメソッドを紹介しています。日常のあらゆる場面で痛みの出ない動作を身につければ、いま痛い部分の痛みが出なくなり、全身の痛みが解消します。長い人生、どこも痛くない体は大きな財産になります!

【じつは腰に悪い】座ってスマホ操作をするときの注意点とは?Photo: Adobe Stock

座って行うほうが腰には負担! 背もたれ、脚、手などを賢く使って支える

 立ってスマホを操作するより座って操作するほうが、じつは腰の負担が大きくなります。

 できるだけ背もたれのある椅子、支点を増やせる壁やテーブルを使用してください。

 また、スマホを操作中に姿勢が固まっている人がほとんどなので、どんなときでも姿勢を固定しないようご注意を。たとえば、一方の足ばかりで足を組む
クセはよくありませんが、座り姿勢を固定しないために足を組んだり、組み替
えたりするのは、腰痛対策として大いにありです。

 疲れは痛みの生みの親であることを忘れないでください。

無防備なスマホ動作を見直そう

【じつは腰に悪い】座ってスマホ操作をするときの注意点とは?

 ソファでおすすめのスマホ動作です。
 組んだ脚をスタンド代わりにして、スマホを支えます。脚を組むのが難しいときは、脇を締めて操作します。
 背もたれを使いにくソファではどうしても首や肩の疲れがたまりやすくなるため、ときどき頭を後ろに倒す、肩をすくめて脱力するなどの動作を取り入れましょう。

左右にずらすだけでラクになる

【じつは腰に悪い】座ってスマホ操作をするときの注意点とは?

 背もたれのないイスでのスマホ動作です。
 スマホを持つ位置を左右にずらすだけでも、体の負担を軽減できます。
 前のめりで頭の位置が前に出るほど首・肩・腰の負担は大きくなるため、足で床を押して頭の位置が低くならないように支えます。

支点、顔の向き、頭の位置が大事

【じつは腰に悪い】座ってスマホ操作をするときの注意点とは?

 テーブルや椅子の高さでラクな体勢は変わりますが、お腹をテーブルにつくだけで、首・肩・腰の負担を軽減できます。痛みやこりがつらいときは「支点を増やす」「頭の位置を高く」の基本を駆使し、あごの角度も調整しましょう。

*本記事は『イラストでわかる 肩・腰・ひざの痛みが消える日常動作大図鑑』から、抜粋・編集して構成したものです。

*著者/植森美緒(健康運動指導士) 監修/金岡恒治(早稲田大学スポーツ科学学術院教授・整形外科専門医・脊椎脊髄病医)

【じつは腰に悪い】座ってスマホ操作をするときの注意点とは?植森美緒(うえもり・みお)
健康運動指導士。指導歴35年。ドローインの第一人者
ダイエットに10年間失敗し続け、無理な運動で腰を痛めた経験を持つ。「日常動作を変えれば人生が変わる!」をモットーに、生活の中で無理なく行えるダイエット・健康法を提唱。自らもそれを実践し、腰痛を克服。ウエストサイズ58センチの体型を30年以上維持している。
スポーツクラブの社員からフリーランスになり、カルチャースクール、専門学校、整形外科、自治体、健康保険組合、企業、女性誌、テレビなど多彩なステージで活動を重ねている。その場で効果を実感できるセミナーが好評で、直接指導した人数は5万人超。著書に『1日1分で腹が凹む 4万人がラクに結果を出した最高に合理的なダイエットの正解』『生きてるだけで、自然とやせる! やせる日常動作大図鑑』(ダイヤモンド社)など、ベストセラーも多数。