中国テック株で痛手を負った投資家にとって、朗報はいまやそれがバリュー株になったということだ。配当と自社株買いを増やし、膨大な現金を保有し、バリュエーションは低いのに巨額の現金を生み出している。では悪い知らせは? それも中国テック株がバリュー株になったことだ。かつての途方もない成長の時代は戻ってきそうにない。だが、S&P500種指数と日経平均株価の予想株価収益率(PER)が中国電子商取引最大手アリババグループの2倍以上であることを踏まえると、これは悪いことではないかもしれない。長期投資が目的で、米国以外の投資先を安く確保したい人にとって、かつての中国屈指のグロース株がバリュー株として輝きを取り戻しつつある。