「25頭の馬を5頭ずつレースさせて最速の3頭を見つけるための最少レース数は?」
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「物事を慎重に考えられる人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)
あらゆる事態を想定して考えられるか?
目に見えている事実を検証することだけが、批判思考ではありません。
見落としている可能性はないか、あらゆる状況を想定して考えることも大切な思考です。
25頭の競走馬がいる。
あなたはレースをさせて、足の速さトップ3の馬を見つけたい。
ただし1回のレースで走れる馬は5頭まで。
また、タイムの計測はできないため、「Aの馬はBより速い」など目視での確認しかできない。
そして、レースの回数はできるだけ少なくしたい。
さて、最速の3頭を見つけるために必要な最少のレース回数は何回だろう?
イラスト:ハザマチヒロ
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