【写真でひと言】「このノート、どんなことを思っていそう?」で出てきた秀逸な回答とは…。
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、著書『大喜利の考え方』を刊行した「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
別人になれば言葉が出てくる
面白いことを考えたいとき、自分の力だけでは限界があると思います。
さまざまな方法で、ネタを「ストック」しましょう。
そのために必要なテクニックを紹介していきましょう。
言葉というのは偉大です。
言葉が話せれば、どんなものでも、人間っぽくなれるからです。
その方法を、「擬人化」と言います。
「セリフ」をあててみよう
まずは、目の前に置かれているものを見つけてください。
ノート、スマホ、コップ……。
それらは、いま、どんなことを言っているでしょうか。
ノート「私は方眼ノートです」
スマホ「いま、充電が20%です」
コップ「炭酸水が注がれています」
連想のひとつのテクニックとして、擬人化をさせたモノの「セリフ」なら、意外と言葉が出てくるものです。
モノになりきって、声をあててみてください。
そこは当たり前の言葉で大丈夫です。
思いつくままに、どんどん書き足していきます。
そのモノに、どんな「特徴」があるのか。
どんな「悩み」を抱えていそうか。
どんな「自慢」をしていそうか。
それを書き出してみましょう。
「写真でひと言」の要領で、練習してみましょう。
<お題>
このノート、どんなことを思っていそう?
<回答>
ノート「おい、ここ1年、何も書いてないぞ」
ノート「私で蚊を挟んで殺すんじゃない」
ノート「お前、『しんにょう』書くとき震えすぎだろ」
ここまで出れば、大喜利の回答っぽくなりますよね。
実際にモノと会話するのもありかもしれません。
そのときは、心の中でしゃべるようにしましょう。
声に出すと、人に見られたときに取り返しがつきませんからね。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。