「“自分らしくいること”が、コミュニケーションがうまくいく一番の秘訣」
つい周りに合わせて無理をしてしまったり、自分の言いたいことをうまく言えなかったり…そうして、悩んだ経験はありませんか?
『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』は、そんないつも周りを気遣うことのできる人に向けて作られた書籍として注目を集めている。
アナウンサー歴30年超でありながら、実はもともと極度の人見知りで「人前で話すのがずっと苦手」だった著者による、「大人にふさわしい会話のテクニック」が多数掲載されている。
自分と相手が調和するコミュニケーションの秘密がわかる本書。
今回はその中から特別に「信頼される人の特徴」を紹介します。
イライラ、表に出ていませんか?
社会人になると、「自分の好きな人」とだけ話しているというわけにはいきません。
世代の違う人、価値観の違う人、そして時には「礼儀作法のしっかりしていない人」や「話していて楽しくない人」とも、関係性を作らなければいけない場面もあるでしょう。
しかしいざ、そりが合わない相手と話し始めると、カチンときたり動揺したり、時には、怒りが湧いてきたりするものです。
ここでイライラを出してしまっては、まだまだ本物のコミュニケーション上手とはいきません。
今回は、そういった時でも「あの人は信頼できる人だ」と周囲に思ってもらえるための対策を紹介します。
自分の感情をメタに見つめてみよう
そんな時にオススメなのは、「自分の感情を客観的に見つめ直してみる」です。
自分の中にもう一人の自分がいて、会話の途中で「私は今、怒っているな」「今の言葉にショックを受けてるんだ」と自分自身の感情に気づいているようなイメージです。
その都度、フラットな状態に戻ることを意識しましょう。すると先ほどお話ししたように、感情に巻き込まれず平常心に戻れます。
「そんな器用なことはできない……」と思ったでしょうか。
でも、これは意外と、慣れの問題でもあります。私も20代のころはムッとなって言い返してしまったことも多かったのですが、今は誰かの感情に巻き込まれにくくなり、冷静に状況判断ができるようになりました。何度も何度も、「あ、今自分はこう思っている」と考える習慣をつけてみてください。
(本記事は、『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)