ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は11日、同国と米国が機密ルートを通じて囚人交換を協議していると明らかにした。ロシアでの勾留が続くウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者も対象となる可能性があるという。ロシア国営タス通信によれば、リャプコフ氏は記者らに対し、「この件に関する対話は特別な機密ルートを通じて実施されている」と述べた。だが、やり取りされている情報や、「これらのルートを通じて示されている兆候」に関してはコメントできないともしている。同氏は、1年以上ロシアで勾留されているゲルシコビッチ氏の解放に関し、米政府が新たな提案を準備しているとの報道に対してコメントした。ゲルシコビッチ氏はスパイ容疑で勾留が続いているが、本人やWSJ、米政府は強く否定している。