暗号資産(仮想通貨)ビットコインをマイニング(採掘)する企業は、利益の半減につながる供給縮小に先立ち、ビットコインへの依存度を下げるために事業の見直しを進めている。暗号資産業界は「ハルビング(半減期)」と呼ばれるイベントを、息をひそめて待っている。ハルビングとは、ビットコインのブロックチェーン(分散型台帳)を調整し、マイニングによって採掘されるビットコインの数を半分に減らすことだ。4年ごとに行われるこの変更により、10分当たりに放出されるビットコインの数は、4月19日前後に6.25枚から3.125枚へと半減する。ビットコインに対して強気の見方をしている人々は興奮している。半減期によってビットコインの供給が一段と抑制される一方で、ビットコインを組み入れた新たな種類の上場投資信託(ETF)のおかげで需要は増えているからだ。ビットコインの生みの親だとされるサトシ・ナカモト氏と称する人物によって、ビットコインの供給は2100万枚が上限と決められ、既にその90%超が発行された。暗号資産トレーダーは、半減期によってビットコインの価格が徐々に上昇するとみている。
近づくビットコイン半減期、採掘者は収益多角化を目指す
暗号資産業界ではAI企業に技術を売る動きも
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