米国の同盟国や敵は、米国が内紛にうつつを抜かし過ぎて自国や国益を守れないのではないかと思い始めていた。だから強調しておこう。米議会は機能不全で2党の勢力が拮抗(きっこう)しているが、それでも世界の危機を認識し、その課題に対応することを決めたのだ。
米下院は20日、ウクライナとイスラエル、台湾を支援するための別々の法案を可決した。下院を通過した四つ目の法案には、凍結されているロシアの国家資産を接収することや、中国系のソーシャルメディアアプリ「TikTok(ティックトック)」の事業売却を強制する内容が盛り込まれていた。