「失敗で終わらせない」粘り強さも

 また、こんな神対応もありました。

 受付にいらっしゃるお客様には、初回訪問や面接といった「初めまして」の方も多いですが、お客様の半分以上は、定期的にいらっしゃる顔なじみのお客様です。

 そんな顔なじみのお客様が、時間や日にちを間違えていらっしゃることも。その場合、担当者や受付との関係性が築けている方ですと、「謝罪」とともに「笑い」も置いていかれることもあります。

 約束の日よりも1日、1時間など早く来て、「あ、間違えていました!すみません!担当の○○さんに早く会いたくて、早めに来ちゃいました!」と言われて、私たちも思わず笑ってしまったことがありました。

 または、「受付の皆さんのお顔を見に来ただけです!」と言って一度帰られ、約束の時間に出直し、「今回は○○さんとのお約束です!」と笑顔で言われるなんてこともありました。お客様も私たちも担当の方もほっこりするやりとりでした。

 神対応とは少し異なりますが、「できるビジネスマン」だと感じたエピソードもあります。

 日にちを間違えていらしたお客様。「担当者はあいにく外出していて、お繋ぎすることができません」とお伝えしたところ、「では、○○課の△△さんはいらっしゃいますか?もしいらっしゃらなければ……」と別の社員を数名挙げられたのです。

 その方は、社内の複数名の方と関わりがあったので、せっかく来たのであれば別件で話を進められることがないかと考えられたのだと思います。

 失敗で終わらせず、そこから何かを生み出せないかと努力をする様が、非常に印象的でした。