【大喜利です】「相田みつをが言わなそうな言葉は?」で出てきた秀逸すぎる回答は…。
そう語るのは、毎日欠かさず大喜利のお題を出題してきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
「逆張り」で考えよう
大喜利脳になると、反射的に逆を考えるクセがつきます。
人が見ていないところを見る力であり、芸人さんが角度をつけたコメントを言える秘密もここにあります。
「相田みつを」のお題を考えてみましょう。
〈お題〉
「相田みつをが言わなそうな言葉は?」選手権
「相田みつを」から連想するのは、「優しい言葉」ですね。
その逆を考えると、「厳しい言葉」。
そこから「ブラック企業の名言」などが考えられます。
〈回答〉
サービス残業でもいいじゃないか。
正社員だもの
対義語という加工によって、こういった視点を持つことができるのです。
ひねくれている人は、大喜利が強いのです。
大喜利脳を鍛えよう
冷静に面白い発想を繰り出す人の頭の中は、どんなふうなのか。
お題を読んで何を考えているのか。
どうやって回答を導いているのか。
出されたお題に対して、いかにフラットに物事を見ることができるか。
それにより、回答の質が変わってきます。
私は、大喜利が得意な人にもたくさんインタビューをしました(私はただの坊主ですが、なぜか芸人さんの知り合いも多くいます)。
「大喜利のコツ」は、じつは、言葉にしてしまうと、「ものすごくシンプル」かつ、「訓練すれば誰にでもできる」ということがわかってしまいました。
芸人さんの中でも、「大喜利が苦手だ」ということを公言している人もいますよね。
彼らが苦労する理由も、大喜利について学んでみると、わかるかもしれません。
釣りと同じく、ボーッとしていても魚はとれません。
ちゃんと竿を持ってきて、エサをつけて、釣り糸を垂らしてください。
それは、日々、大喜利に取り組んでみるということです。
「お題」という釣り竿を持って、日常生活を送りましょう。
面白い発想がきっと出てくるはずです。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。