人工知能(AI)搭載のiPhone(アイフォーン)を巡る皮肉は、米アップルが最も助ける気のない企業まで助けることになりそうなことだ。
アップルの1-3月期決算の発表を受け、投資家の間ではこうしたデバイスに対する期待が高まっている。決算ではiPhone売上高の落ち込みが目立ったもののすでに織り込み済みで、自社株買い計画の大幅増額の発表で相殺された面がある。ティム・クック最高経営責任者(CEO)はアップルが生成AIに関心を寄せていることを強調し、アナリストらはAI機能を搭載したiPhoneの登場が近づいているとの確信を強めた。メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は顧客へのメモで、「AI搭載iPhoneのスーパーサイクルが2025年にやってくる可能性が高い」との見通しを示した。アップルの株価は3日に前日比6%上昇し、1日の上げとしては18カ月ぶりの大きさを記録した。