高成長&高年収!半導体160社図鑑#1Photo:wenjin chen/gettyimages

さらなる成長が見込まれる半導体業界。その中で、3年後に高笑いしているのはどの企業だろうか。ダイヤモンド編集部は、国内半導体関連企業の「3年後の増益額」ランキングを作成した。特集『高成長&高年収! 半導体160社図鑑』の#1では、「3年後の増益額」ランキングのトップ20社とワースト20社をお届けする。上位には、業界のトップランナーだけでなく、足元は不調な“意外な会社”がランクインしている。いったいどこだろうか。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

AIやEVで成長続く半導体業界
3年後に最も増益している会社は?

 世界的に半導体需要が旺盛だ。足元はやや減速気味との指摘もあるが、AIやEV(電気自動車)市場などの成長を追い風に、半導体業界は中長期的にさらなる盛り上がりを見せるといわれている。

 一口に「半導体業界」と言ってもその裾野は広く、装置メーカーや材料メーカーなど関連企業は実に多様だ。

 その中で、今後成長が見込まれるのはどんな企業だろうか。ダイヤモンド編集部は、国内半導体関連企業の「3年後の増益額」ランキングを独自に作成した。

 このランキングでは、ダイヤモンド編集部がピックアップした半導体・電子部品関連の上場企業142社を母集団としている。その上で、IFIS業績予想コンセンサスで3年後の営業利益データを取得できる61社を選出した。

 すると、ランキングのトップ20には、名だたる半導体関連企業が並んだ。中には、3年後の営業利益が1.5兆円を超える試算結果となった企業もある。それは、半導体「以外」でも幅広い業界に名をとどろかす電機メーカーだ。

 現在の業績が好調な企業が並ぶ中で、足元は“絶不調”な材料メーカーも上位に食い込んでいる。

 一方のワースト20社では、意外にも、直近で1兆円近い営業利益をたたき出している材料メーカーがランクインしてしまった。いったいどんな企業だろうか。

 次ページでは、「3年後の増益額」ランキングのトップ20社とワースト20社を開陳する。2位のソニーを抑えてトップに躍り出たのはどこだろうか。